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「」に対する検索結果が19件見つかりました

  • 京都八坂、鉄筋コンクリート造 陸屋根4階建て

    記事一覧にもどる 「えっ、こんなところに?」思わず声に出してしまった。祇園で賑わう観光客をかき分けながら、風情ある小路を歩き、石畳の坂道を上って、辿り着いたのが「 RC HOTEL 京都八坂 」である。京都のメイン観光スポットのど真ん中に、突然現れた築50年鉄筋コンクリート造の建物。通り過ぎる誰もが、その異様な風貌に惹かれて振り返る。 フロントに足を踏み入れるときに感じたのは、古い映画館に入るような高揚感だった。外側の通路の手すりや配管は、ところどころ色褪せたまま、時間の流れを受け止めている。だけどそんな館内を歩くホテルマンは、鮮烈な青色のユニフォームを凛と纏っている。そのギャップがまた、私の心を踊らせた。 この建物は元はアパートだった。異なるテーマでコーディネートされた客室が、全部で10室。コンクリート打ちっぱなしの室内は、配線がむき出しだったり、古民具が置かれていたり、現代アートが飾られていたりと、客室ごとに多様な表情をしている。 「RC HOTEL 京都八坂」の魅力の一つである、屋上も案内してもらった。驚くほど近くにそびえ立つ、 八坂の塔 。 日本一景観条例が厳しいこのエリアにおいて、こんなにも贅沢な眺めを堪能できる建物はわずかだ。 景観条例ができる前 の建物をリノベーションしたホテルだからこそ、 京都の街を一望できる この屋上スペースが残され、私たちはそれを享受できる。 「あの奥の山の麓までは、自転車で30分くらいで行けますよ。意外と近いでしょ。」地図を開くように街を眺め、指差しながら教えてくれたのは、マネージャーの中島さん。彼らは今、この「RC HOTEL 京都八坂」で働く正社員メンバーを募集中だ。彼らが創り出す宿泊体験は、 この建物が持つ「京都っぽい」性質 と共にある。 「めちゃめちゃ京都っぽいんですよ」 まずは、どういった経緯でこの建物でホテル運営をするに至ったかを、 株式会社51ActionR&D 代表 水口さんに伺った。 株式会社51ActionR&D は不動産とリノベーション事業を営む会社であるため、ある時、水口さんにこの物件の相談が来た。 「話がきた当初は、全部で15部屋の共同住宅でした。観光地のど真ん中という場所柄から、この建物ならホテルとしての運用だなと思い、ホテル事業を始めました。ホテルをやるのは初めてだったのですが、特に不安はなかったです。僕は元々広告代理店に就職して、IT企業に転職して、そこから不動産業で独立しました。なので、新しい業種をやるのはもちろん大変ですけど、できなくはないと思っていましたね。」 2017年に「RC HOTEL 京都八坂」を開業し、自社スタッフでホテル運営を続けてもう5年が経った。歴史を受け継ぎホテルとなったこの建物の魅力は、ある意味では非常に「京都らしい」ものだと水口さんは語る。 「僕は大学まで京都にいたんですけど、つまんなくなって東京に行ったんです。京都は良いけど、やっぱり地方都市のひとつで、つまらないと思う部分もある。伝統を重んじなきゃいけないとか、コミュニティが小さいので、人の顔を見ながらやきゃいけないとか。僕、そういうのがあまり向いてなくて(笑)。(伝統などは) 大事にしつつも、もっと気楽にいたい んですよ。 でも、実は京都って、伝統がありながらもアンダーグラウンドカルチャーが東京よりも早く発展してたりするんですよね。この建物って、そういう意味ではめちゃめちゃ京都っぽいです。 日本で一番厳しい景観地区に 、この建物は、この子だけは勝手に立ってるんですよ。 伝統に囲まれながら、違和感があるものも存在している。 そのバランスがすごく京都っぽい。」 この建物が存在していることが、京都の深いところに根付く「面白さ」を物語っていると気付かされた。今後もここで「RC HOTEL 京都八坂」の運営を、粛々と続けていく。それがさらに京都を先鋭的で面白 い 街にしていくのだろう。 「記憶に残るホテル」のギリギリを攻める 「RC HOTEL 京都八坂」はハード(設備)が特徴的なこともあり、運営には 「サービスをゼロベースで考えられる人」 を求めているそうだ。 「ホテルというのは(お客様の満足度が)100点になって初めて、クレームが出ないんですよ。逆を言うと100点にはしなきゃいけない。でも、うちのホテルは(4階建てで)エレベーターがなかったりとか、寒かったり暑かったり、隣の声が聞こえたりとかもするので、 万人に来てもらっても満点の評価は得られない ホテルなんです。 だからこそ『うちに来たくて泊まりに来てくれる人』とマッチングさせて、喜ばすことができるサービスを、柔軟に考えられるスタッフがいたらいいなと思いますね。」 ホテルはこうすべき、という固定概念のようなものは「RC HOTEL 京都八坂」にはない。以前は、日本語を話せないフランス人のスタッフを採用しようとしたこともあったとか。「物語のなかに入り込むような滞在演出」を考えた時に、日本人が英語で接客されるのも面白いのでは?と思ったそうだ。 「カッコつけた言い方になりますけど 『京都泊まるんやったらあそこは一回行っときや』 って言われるようなホテルになりたい。京都にはホテルがいっぱいあるけど、特にデザイン、設計、アートとかが好きな人が、何か刺激を受けるために行くんだったらここは行っとかななあかんでみたいな、 記憶に残るホテル 。」 万人受けする快適なホテルを作るというよりも、「記憶に残るホテルのギリギリを攻める」からこそ、 柔軟でクリエイティブな思考 が必要だ。お客さんに喜んでもらい、お金をいただく方法を、ゼロから考えられる人が求められている。 こだわりを纏う 続いてインタビューしたのは、「RC HOTEL 京都八坂」のマネージャー中島さん。出身は兵庫県だ。以前は京都の西陣にあるホテルで働いていたが、そこで働くにあたって「RC HOTEL 京都八坂」で1ヶ月研修をしていたというご縁もあり、1年前に「RC HOTEL 京都八坂」に戻ってきた。「RC HOTEL 京都八坂」での研修期間は「ビビるくらい楽しかった!ホテルで働く意味の最たるものを見た感じ」だったと語る中島さん。オリジナルの真っ青なユニフォームに身を包み、穏やかに笑う。 「ユニフォームいいでしょ。腰回りがコルセットのようになっているかと思えば、中華っぽいオリエンタルな雰囲気もあったりして、チャイナシューズがよく合うんですよ。ここは海外の人が多くいらっしゃる場所ですし、 いろんな文化のミックス がこの服に表現されています。毎日これを着て、この空間で働くのは、テンション上がりますよ。歩く時も自然と背筋が伸びちゃいますね。」 女性スタッフのユニフォームも見せてもらった。ひらっと動きのあるロングジャケット。ナット風の留め具は、コンクリート造の建物の雰囲気にぴったり合っている。うん、見惚れるほど、本当に素敵だ。 コンセプトという答えを、先に言ってしまっては面白くない 「RC HOTEL 京都八坂」は、あえてコンセプトというものを表に出していない。コンセプトとして「物語のなかに入り込むようなホテル」「廃墟のようなホテルに泊まる」などと謳ってしまうことで、ゲストがそれ以外の捉え方をできなくなってしまうと彼らは考えている。「コンセプトは答えのようなもの。答えを先に言ってしまっては面白くない」と、先ほどの水口さんも言っていた。では、あえて言語化するなら、中島さんたちは現場でどんな滞在体験を作っているのだろう? 「強いて言えば、 作っているのはギャップ です。まず、京都の観光地ど真ん中なのに、この異質な建物があること。ぼろっちい見た目なのに、中に入ってみたらすごくスタイリッシュなこと。クールなホテルスタッフだなぁと思ったら、めちゃくちゃフレンドリーだったとか。そういう何段階ものギャップで、ゲストの記憶に残る滞在を創りたい。」 「RC HOTEL 京都八坂」のミッションステートメント(行動指針)は「心地よいサプライズでお客様を喜ばせよう」。きっとこの幾重にも重なるギャップは、ゲストにとって 忘れられないサプライズ体験 になる。 「ビジュアルがかっこいいので、泊まるだけで満足して帰ってくれるゲストも多いのですが、 それ以上の価値を見出してもらうにはやっぱり接客しかないかな と思う。宿泊体験をより豊かにするアクションをいつも考えています。僕はとにかくゲストとコミュニケーションを取ります。ご飯やさん選びに困っていたりしたら全力で!ゲストに合わせて10個くらいリストアップしてあげたりして!(笑)ホテルでの滞在だけではなくて、京都での滞在をより良くするお手伝いがしたいと思ってます。」 「うちのホテルスタッフは、京都の魅力を発信する立場」である、と中島さん。お客様に対してどういうアプローチがしたいかというのが明確で、 京都の良いところ・面白さを積極的に知って自分の言葉で伝えられる人 が絶対に向いている、と話した。「RC HOTEL 京都八坂」のスタッフは、クールな印象とは裏腹に、ハートフルでゲストとの距離が近い接客を楽しんでいた。 この場所が意味する「京都っぽさ」を 「RC HOTEL 京都八坂」では、たびたびアートにまつわるイベントや展示などが行われる。先日もホテルの前の敷地でアーティストによる「陶器市」が行われたり、セルフポートレートの催しがあったりと、わざわざ京都に足を運びたくなるような個性的な企画が多い。こういったアート展示やイベントなどをスタッフが企画運営できることも「RC HOTEL 京都八坂」で働く魅力のひとつだ。 「お声がけするアーティストさんは、京都の大きいイベントなどによく参加されている方というよりは、 あえて京都の外でいろんな活動してる人にお願いする ことが多いですね。京都の人でさえ初めて知るようなアーティストさんを呼ぶほうが、面白い。京都はちょっと村社会的なところがあるので、アートイベントをやるならディレクションは誰、呼ぶのはあの人、みたいに顔ぶれが決まってきちゃったりします。偏りが出てしまうので、そうじゃない企画にしようよと。 僕が入社する前の、ホテル開業してすぐの頃なんかは、 ホテル前の敷地でスケボーイベント をやったらしいです。この街に、DJを呼んで。それ、めっちゃクールやん!!って思いましたね。」 「RC HOTEL 京都八坂」の軸にあるのは、 歴史や伝統を重んじる街だからこそ尖った存在であろうとする思い だ。 「鉄筋コンクリート造陸屋根4階建て」のこの建築は、京都の八坂に今もただ建っている。この場所で、現状や固執した考えにとらわれず「京都っぽさ」「RC HOTEL 京都八坂らしさ」を考えてみたい人へ。京都という街での滞在を、唯一無二のものにできる舞台が揃っている。 申し込みフォームをみる 申し込みフォームをみる 給与(想定年収、賞与有無) 職務内容 仕事内容 雇用形態 勤務時間 募集職 勤務地 RC HOTEL 京都八坂(京都府京都市東山区八坂上町370) 系列ホテルの勤務のシフトもあり。 系列ホテル:HOTEL Inc.(京都府京都中京区薬師町薬師町652−1) 総支給額 250,000円 ① 基本給 216,200円(②の手当を除く額) ② 時間外手当(時間外労働の有無に関わらず、21時間分の時間外手当として33,800円を支給) ③ 21時間を超える時間外労働分についての割増賃金は追加で支給 主に3種類の勤務時間があります。 A:7時~16時(チェックアウト対応・荷物預かり・問い合わせ対応メイン) B:10時~19時(清掃・チェックイン対応・雑務メイン) C:14時~23時(チェックイン対応・問い合わせ対応・BARドリンク提供) A~C:うち1時間休憩 最初は清掃から覚えて頂きます。1週間ほど清掃業務を行なったのち、フロント業務のシフトに入って頂きます。清掃業務はお客さまの満足度に直結する部分ですのでとても重視しています。(研修終了後も清掃に入ることもあります。)フロント業務ではチェックイン・チェックアウト受付が主ですが、その際にお客さまとのコミニュケーションを重視しています。RC HOTELは客室が全10室と少ない部屋数のため、1組1組のお客様と密にコミニュケーションをとることが出来ます。より良い京都滞在をお客様に味わって頂けるよう様々なご提案をして頂きます。また、お客様が宿泊後に残される口コミ・SNS投稿を元に、より良い満足度を得て頂くための仕組みづくりを一緒に考えて頂きます。 その他に、現在は不定期で行なっているアートの展示や、敷地や屋上を利用してのイベントなどの企画・提案も行なって頂きます。働く人みんながホテルの何でも屋さんとなれるような環境です。 正社員 フロントスタッフ 月あたり8日、有給休暇 休日休暇 社会保険完備、社員割引あり 福利厚生 【京都生活】 京都にはジャンル問わず美味しいご飯屋さんがとにかく沢山あります。ありすぎて困ってしまう程あります。開拓する楽しさや、いつものあの店でゆっくりする日常を楽しむことができます。マネージャーの中島のおすすめご飯屋さんリストも共有しちゃいます! その他PRポイント 社員寮・住宅手当の有無 社員寮 なし 住宅手当 なし 応募要項 待遇・労働環境 ・日常会話レベル以上の英語力(不安な方でもスキルアップの意思がある方は考慮します) 応募資格 求める人材 ・ホテルで起こることを自分事として捉えられる方 ・食、文化、アートなど多方面へ興味を持てる方 ・常に「やりたい!」を更新できる方 〜2023/9/4 募集期間 採用予定人数 1-2 名 ご応募後、対面またはオンラインでの面接(代表との面接がある場合もあります) 選考プロセス 社風 弊社はもともと不動産業と建築業の会社で、縁あってホテル業をスタートしました。さらに代表者は広告代理店とIT企業での勤務を経て独立した経歴なので「ホテル業は●●しなければいけない」という凝り固まった考え方がありません。そのため、自分たちのホテルにとって何が良いかをゼロから考えてチャレンジし、みんなで失敗や成功を一緒に経験しています。一緒に働いていただける方は、本当に自由に発言していただき、仲間達と一緒に切磋琢磨していけます。 10名 従業員数 ホテル名 RC HOTEL 京都八坂 3名 社員数 会社・施設概要 会社名 株式会社51Action ホテル公式ウェブサイト https://rchotelkyoto.com/ Instagram:@rchotelkyotoyasaka ホテル公式SNSアカウント 京都八坂、鉄筋コンクリート造 陸屋根4階建て RC HOTEL 京都八坂 June 4,2023 UP

  • 【STAYを創るゲストの話 vol.1】 まろ(おひとりさま。)

    記事一覧にもどる ホテル専門共創採用メディア Studio STAY は 「Behind the stay」をタグラインとしています。 ホテルが作っている宿泊体験の裏側を取材し、求人情報とあわせて掲載します。 しかし、宿泊体験を作るのはホテルだけではありません。 宿泊体験は、ゲストとの共創。ゲストが居て初めて体験が完成します。 「STAYを創るゲストの話」では、 「泊まる」の新しい楽しみ方 を実践している 3名の方にコラムを寄稿していただきました。 それぞれが見出した宿泊体験の価値。 あなたもぜひ、次の旅やライフスタイルに取り入れてみませんか? ーー皆さんは、「あえてひとりでホテルに宿泊」したことはあるだろうか。 vol.1を書いてくださったのは、人気メディア「おひとりさま。」を運営されている、まろさん(インスタグラムのフォロワーさんは、なんと5.5万人!)。平日ほとんどホテルで暮らす生粋のホテルラバーであり、おひとりホテルステイのパイオニア的存在なのだ。 そんなまろさんに、ひとりホテルステイの魅力と、それを堪能する方法をお話しいただいた。 「おひとりさま」のための宿泊プラン、さらには漫画まで!最後までごゆっくりご覧ください。 1、おひとりさま流、ホテルでの過ごし方 こんにちは!ひとり時間を楽しむメディア「おひとりさま。」を運営しているまろです。 誰かと過ごすのももちろん楽しいけど、ひとり時間だからこそ味わえる世界もあるなと思い、このメディアを運営しているのですが、過ごし方の中でも特に好きなのが 「ひとりホテルステイ」 です。 誰かと泊まりに行って、感動を共有したり、朝まで語り尽くしたりすることも大好きなんですが、私の場合はその人との時間を大切にしたい思いが強すぎるのか、 ”ホテルとの時間” がなくなってしまうんですよね。 なので、 ひとりのときは、とことんホテルに向き合います。 それくらいホテルが好きなんですよね。変態みたいに思われるかもしれませんが…はい、そうです。私は変態です。(笑) たとえば、私は最近クラシックホテルが大好きで良く行くのですが、富士屋ホテルに行った時は、ダイニングでこのストローを手に取って、しばらく愛でていました。 誰かといたら「それでさ~」って言いながら、この愛おしさなんかに気づくことなく、ストローの袋をべりべりっと破いていると思うんですよね。 でもひとりだと、この愛おしさにも、ちゃんと気づくことができる。これは、やっぱりひとりステイならではだなと思います。 変態だと思いますよね…?そうです、私は変態なんです。大事なことなので、繰り返します。(笑) でも、この 変態ぶりを時には解放することが、実は大事だと思っています。 それくらい、 自分の好きなことを、誰の目も気にせずに、とことんやり尽くす時間 って時には必要だと思うんですよね。特に本当にやりたいことを見失っているときには、自分の欲求に素直になることで、「私ってこういうことが好きなんだ」って気づいたりもして。 ちなみに…このストローを手に取って凝視しているときにふと、「スタッフさん、きっと不審者だと思うだろうな」とさすがに心配になったのですが(笑)、サーブしてくれた方は「そんなところまで気づいてくださって、ありがとうございます。ホテルのロゴ、可愛いですよね。実は、ストローの袋以外にも、あらゆるところにロゴはたくさん潜んでるので、ぜひ探してみてくださいね」と、優しく声をかけていただきました。さすがの富士屋ホテルです! 2、 ひとりでホテルを楽しむためのヒント そうやってホテルと向き合うことで、やっぱりホテルの空間をつくっているスタッフさんとの関わりも、ひとりステイだと印象に残ることが多くて。 ひとりだからこそ、スタッフさんのホスピタリティが沁みる んですよね…。 複数回リピートしているホテルは、スタッフさんが素敵だから、という理由でリピートしているところがとても多いです。 スタッフさんとの思い出は、数えきれないほどありますが、なかでも忘れられないのが、今は残念ながらクローズしてしまった「Hotel CLASKA」にひとりで滞在した時のこと。 連泊で滞在していたのですが、仕事がかなり詰まっていて、しんどい状況で。普段だったら、気分転換に外食しに行くのですが、そんな余裕もなくて、連日テイクアウトをしまくっていたんです。 受け取りして、チェックインカウンターの前を通ってお部屋に戻っていたのですが、ある日、お部屋に戻って少しすると、ドアをノックする音が聞こえて。 出ると、なんとスタッフの方が、お皿とフォーク&スプーンを持ってきてくださっていて、「良かったら、お使いください」と。 「ありがとうございます」と受け取った後、ひとりでちょっと泣いちゃったんですよね。今の私には、こういう優しさが必要だったんだよなあって。 「大丈夫ですか?」と心配されて声を掛けられていたら、それはtoo muchだったと思うし。昔、ドラマ「着飾る恋には理由があって」で、会社の先輩役の向井理が、後輩役の川口春奈が道で泣き出しちゃったときに、さりげなく周りの人に見えないように立って隠すシーンがあったんですが、まさにそんな優しさでした。(笑) やりすぎてもダメだし、やらなすぎてもダメで。 ホスピタリティって本当に奥深い! そんな 素敵な気遣いにふれて、余韻を楽しめる のもひとりステイならではかなと思います。 3、 ホテルとのコラボレーション「ひとりホテルプラン」 そんな、ひとりホテルステイ好きが高じて、より多くの人にひとりホテルステイを楽しんでもらいたいと思い、「ひとりホテルプラン」を企画しました。 「ひとりでホテルを堪能してみたいけど、変に思われないかな」「ちゃんと楽しめるかな、夕飯や夜の過ごし方どうしようか…」など、 ひとりホテルステイをしてみたいけど、勇気が出ない人を後押しできるようなプラン を作りたいと思ったからです。 ありがたいことに、この思いに共感してくださったいくつかのホテルさんとコラボレーションして実施させていただきました。 プランを販売させていただいたことで、 ひとりホテルステイデビュー を楽しめたというお声をたくさんいただけたのはもちろん、 ひとりだからこそ柔軟に日程を組める ので、ホテルにとって集客が難しい平日に多く予約が入ったり、混雑しておらずひとりでゆったりできる閑散期の予約が埋まったりと、ホテル側にもメリットが生まれて、Win-Winとなれたこともすごく嬉しかったです。 これからも、色んなホテルさんとコラボしていきたいなあと思っています。 4、「おひとりさま。」で、ホテルステイをもっと楽しむ そして、なんと信じられないことに、このアカウント「おひとりさま。」が原案となり、漫画化され、コミックス第一巻が発売されました〜!! ©『おひとりさまホテル』まろ マキヒロチ/新潮社 https://www.amazon.co.jp/dp/410772557X?ref_=cm_sw_r_mwn_dp_SH9P2R5KCK86V378S49P タイトルは、その名も 「おひとりさまホテル」 。そうです、まさに私が楽しんでいる、ひとりホテルステイの世界観が描かれています! しかも、描いていただいてるのは「いつかティファニーで朝食を」などで知られる マキヒロチ先生 !!歓喜。 作品には実際のホテルが登場し、ホテルの設計会社につとめる4人のメインキャラクターたちが、それぞれ思い思いにひとりステイを楽しんでいます。 ひとりだからこそ、お部屋でだらだら誰の目も気にせず寛いだり、ディテールにうっとりしたり、 「そう、これがひとりステイの良さなのよね~」と共感の嵐 。 個人的には、各話で、ひとりで見るホテルの景色が、見開きページになってるのがたまらなくて...。 漫画で、ぜひぜひご覧ください!ひとりホテルステイの魅力を感じてほしい です。 そして、 いつかあなたもひとりホテルステイを試してみてもらえたら、とっても嬉しいです。 ひとりホテルステイの魅力を感じてほしいです。そして、いつかあなたも「ひとりホテルステイ」を試してみてもらえたら、とっても嬉しいです。 Instagram: https://www.instagram.com/ohitorigram/ 【STAYを創るゲストの話 vol.1】 まろ(おひとりさま。) 2022.03.22

  • 飾らない自分にかえる、晴れやかな時間

    記事一覧にもどる 長崎県、五島列島の福江島に2022年8月にオープンした 「カラリト五島列島」 。福江港から車を15分ほど走らせたところにある、アーチ型の大きな窓が特徴的なホテルだ。 ここでは、五島の豊かな自然と穏やかな島の人たちに囲まれながら 「 飾らない自分にかえる、晴れやかな時間」 を過ごすことができる。 窓ガラスの中はカフェレストラン兼レセプション。足を踏み入れた瞬間、開放的でゆったりとした気持ちになれた。 五島の透き通る青い海が、目の前に広がっている。 今回は、この晴々とした時間をゲストと共に創り上げる「正社員スタッフ」を募集している。レストランのホールスタッフも、積極的に探しているそうだ。 新しいことに挑戦したい前向きな人や、現状のライフスタイルに違和感や不安を抱いている人にぜひ、この記事が届いてほしい。 健やかなライフスタイルを描きたい 「九州のためになることがしたい」株式会社カラリト代表の 平﨑 さんは、東京の不動産開発会社に勤めていた時からその思いを抱いていた。 「前職時代、のちにカラリトを一緒に立ち上げることになる山家君から『福江島に魅力的な土地があるんですが、投資しませんか』という話が舞い込みました。」 「僕は熊本出身なんで、個人的にはいずれ九州に戻って、何か 九州の活性化につながる ような不動産の仕事がしたいと思っていたんですよね。」 その足掛かりになるようなプロジェクトだと感じ、社長も連れ出し島へ足を運び、企画書を書いて提案したものの、結局話はまとまらなかったそうだ。 「それで僕が悶々としていたところに、山家君から『もう会社辞めて一緒に会社作って、運営しよう!新しいライフスタイルの文化をつくろう!』って提案をもらって、即座に辞めることを決意しました。妻に内緒で住民票も先に移しちゃって。ハチャメチャですよね(笑)」 平﨑 さんは、前の会社で不動産開発を通じ都市が魅力的になっていく一方で、それを見ている自分の中ではどこか 生きづらさ を感じることもあった。 事業の意義よりも利益率や生産性を高めることを優先されたり、「隣のデスクの人と同じような人生を歩むのかな」という漠然とした不安を抱いたこともあったそうだ。 「 人生を選択できる幸せというか、そういう健やかなライフスタイルを描きたい よねって。九州で、そのライフスタイルを作ってみたいなという思いもあり、五島でのホテルの運営を決めましたね。」 島内に巡る、好循環 平﨑 さんから見て、カラリトや五島はどんな場所ですか?と聞いてみた。 「五島には、損得勘定で動く人があまりいない。 誰かが喜ぶのは自分にとっても喜ばしい ことだと考えてる人が多い気がする。」 初めて来た人も「どこか懐かしい」と感じる親しみやすい雰囲気が、五島にはある。カラリト五島列島においても、そんな心安らげるステイを実現しているのだ。 例えば客室も作り込みすぎず 「暮らしのための部屋」 というイメージ。日常の延長線上にありながら、でも、どこかいつもと違う、帰ってきたくなるようなホッとする空間だ。 さらに、 平﨑 さんは市街地の居酒屋さんに 「カラリト」の名前でキープボトル を入れていて、ゲストに「よかったら飲んできてください」とオススメするそうだ。それ、すごくいいですね(笑) 「現地の良さが詰まってる居酒屋とかに行ってもらって、大将と話をするみたいな体験があると、地域や人の良さを知ってもらえる。しかもキープボトルを飲み干したゲストが、次の見知らぬゲストのために、カラリトの名前でもう一本ボトルを入れてくれることもよくあるんです。まさに好循環ですよね。」 「こうして、カラリト五島列島のスタッフや島の人とも顔見知りになることで、心理的なコミュニティができていく滞在になる。実家に帰るような感覚で、またこの場所をリピートしてくれる人もいる。結果的に 五島を好きになったきっかけがカラリトだった っていう、好循環が生まれるんじゃないかなと思ってます。」 いい仲間と出会える場所 五島は人と人との繋がりが実現できるような場所だ。 カラリトの人たちは、そんな繋がりを感じてもらうためにどんな働きをしているんだろう。 メンバーを束ねる支配人の川村さんは、代表の 平﨑 さん曰く「人に寄り添うことができて、 誰一人として置いていこうとしない 。皆んなにストレスをかけるのではなく、器の大きさで引っ張っていく人」だそうだ。 実際に川村さんに取材して確かに、こちらの話に真摯に耳をかたむけ、安心させてくれるような人柄を感じた。 五島には孫ターン(孫が祖父母の住む地に移住すること)でやってきたという川村さん。大手カフェチェーンで店長の経験はあったものの、ホテルは未経験だった。 支配人としての仕事は「 常に歯車の中心にいること 」。社内の人と人の間を取り持つ。初めての職種、初めてのポジションだが、「私にできることはなんだろう」と日々考えながら働いているそうだ。 「どこの部署にも顔を出します。時には清掃チームにも入ってフロントにも入って業務をしたりするし、アルバイトさん含めて全員と面談したり、悩み相談も受けたりします。」 支配人との面談って緊張する…と個人的には思っていたが、川村さんになら、家庭の事情や身体の悩みなども打ち明けやすそうだ。 川村さんに、カラリト五島列島で働く人たちのことを教えてもらった。 「おしゃべり好きな方は多いかなと。例えば、清掃チームにアルバイトで入ってくれている地域のお母さんが、仕事終わりに館内のカフェでお茶して帰るみたいなこともあります。 『ハーブ農園をやりたい』というスタッフの一言で、清掃チームの方が苗などを分けてくれたり。仕事上では直接かかわりがあまりない セクションの人たちとも、垣根を超えて交流しているシーンがありますね。」 「カラリトでの仕事を通じて 『いい仲間ができました』 と言ってくれるアルバイトさんもいて、本当に嬉しく思ってます。」 カラリト五島列島での業務は、レセプションのメンバーがカフェの営業をしたり、レセプションから毎日一人清掃チームに入れるようにしたり、季節ごとの館内イベントに全部署の従業員が協力するなど、セクションの垣根は低い。 働くメンバー自体も、移住者ばかりでなく地元の方達も含めいろんな人が働き、方言も飛び交うような職場が理想なんだそうだ。 仕事内容にも人にも、幅広く関わることができるのは、仕事の面白みにつながる。 主客一体 続いてカラリト五島列島の接客について、大事にしていることを聞いてみた。 「もともと、私たちは『ホテル』を作りたいわけじゃないんです。目指しているのは、 自分らしく、晴れやかな生き方ができる人を、ここでどれだけ増やせるか 。」 「代表の平﨑がよく言う 『主客一体』 という言葉が、カラリトのサービスとして皆んなに根付いていると思います。ゲストとホストを分離させるのではなく、一対一の人という関係性。 来てくれた人に対して、どれだけ『自分にかえって』もらえるか、何を求めているのかを考えて、一緒に時間を作っていくということをしています。」 働く人にも、接客業の経験があれば嬉しいなというところはもちろんあるが、深くは求めていない。それは川村さん自身や他のメンバー含め、ホテル未経験者が多い中でも運営はできているから。それよりも大切なことがあるらしい。 「ちょっと厳しいことを言いますが、 ここに逃げて来てほしくはない んです。自分の次のチャレンジを求めて来てほしい。自分に何ができるか分からなくても、とにかく挑戦したい!と思える人が向いていると思います。」 「あとは決まったマニュアルやルールはほとんどない状態なので、そう言った面も含めて楽しめる人と働きたいなと思います。」 募集してないポジションを作って採用してくれた 働いているメンバーは、チャレンジャーな人が多いようだ。 もう一人、前向きな挑戦心を持ってカラリトに入社した方を紹介したい。 セールスマネージャーを担当している、貞包(さだかね)さん。地元は佐賀県だ。東京で外資系ホテルの営業をしていたが、九州に帰って働きたいと転職を考えていたところ、カラリトの求人を見つけた。 平﨑 さんや川村さんといった立ち上げメンバーが楽しそうに仕事をする姿に、貞包さんは率直に惹かれたそうだ。 「ホテルの立ち上げという0から1を作る大変な作業の中、建設作業に関わる方達にも温かい飲み物やお弁当の差し入れをしたりしていて。みんなで創り上げているという感覚と、それを苦ではなく楽しんでやっている姿を見て、『彼らと一緒に働きたい!』『僕もその一員になりたい!』と感じました。」 「実は求人を見た時、営業職の求人はなかったのですが、思い切って応募してみようと。面談の中で、共に働きたいという強い思いを伝えたところ、セールスマネージャーという、急遽つくったポジションとして採用していただけることになったんです。ありがたいですよね。そういった意味では、 新しい挑戦もしやすい環境 だと感じます。」 (写真提供・カラリト五島列島) 貞包さんもまた、「九州を盛り上げたい」と考えていたこともあり、 カラリトのビジョン には深く共感したという。 株式会社カラリトは、カラリト五島列島の運営だけでなく、空き家を活用した滞在施設や飲食店の運営もおこなっている。その運営で出た利益の一部を、その地域の地域課題に投資する方針だ。 そしてこの 運営×地域課題解決 の取り組みを九州で10カ所程度作り上げ、九州を 独自に輝いている場所 にしていきたいというのが、彼らのビジョンである。 「カラリト五島列島を運営することによって観光の方が増えれば、地元のお店も盛り上がりますし、地域に雇用が生まれます。地域還元に興味がある方にとっても、面白い会社だと思います。」 挑戦意欲と九州愛のある貞包さん。入社後の現在も「九州をセールスする男」として、生き生きと仕事をしている。 「 パリ、ニューヨーク、九州! って感じで、『九州』を世界の魅力的な観光都市と肩を並べる存在にしたいですね。」 今、心のどこかで、現状のレールに乗っかっていることへの不安や違和感を感じていたり、挫折や自分の弱さを知っている人。カラリト五島は、そんな人たちを受け入れ、挑戦させてくれる場所だ。 代表の 平﨑 さんは、インタビューの最後にこう締めくくった。 「そういう人っていっぱい居ます。でもそういう人は絶対伸びるから、 一歩踏み出してくれた人が、輝く場所 にしていきたい。」 文・ホテルみるぞー 写真・澤田直大 申し込みフォームをみる 申し込みフォームをみる 給与(想定年収、賞与有無) 職務内容 仕事内容 雇用形態 勤務時間 募集職 勤務地 カラリト五島列島( 〒853-0026 長崎県五島市浜町546-2) ①基本給200,000円 ②時間外手当あり 賞与・昇給あり。(※業績による) 6:00~23:00の間 実働8時間(休憩1時間) レストランホールスタッフ:ゲストのご案内からお会計までのレストラン業務、ドリンク等のメニュー開発、スタッフの育成 レセプションスタッフ:ゲストのお迎えや、予約管理、メンテナンス(客室清掃)その他ゲスト対応 カラリトは、各セクションに分かれていますがどのセクションにも行き来することをお願いしています。 繁忙期には、他のセクションへ行きスタッフ全体でゲストをお迎えする準備を行います。 ほとんどのスタッフが未経験の中運営してきましたので、今までホテルの経験がない方でも丁寧に業務を教えますので、ご安心ください。 からりと晴れた空のように、気持ちよく過ごしていただくために日々ゲストと対話をしながら業務をしていただきます。 正社員 レストランホールスタッフ レセプションスタッフ 年間休日108日+リフレッシュ休暇3日 休日休暇 ・勤務日まかない付き、ドリンク1杯無料 ・飲食・宿泊共に社割あり ・カラリト制度(福岡・長崎への片道を助成します。四半期に1回) ・Up Lift(勉強の為にホテルへの宿泊をする場合やレストランでの飲食代の補助あり。年1回) 福利厚生 2022年8月に開業したばかりの施設です。文化形成など新しいことにチャレンジすることが好きな方、チームワークを大切にされる方大歓迎です。一般的な福利厚生はありながら、独自のものも検討中です。 その他PRポイント 社員寮・住宅手当の有無 無 移住者の方の住居のご相談は随時受け入れし、一緒に探すこともあります 応募要項 待遇・労働環境 専門学校・短大・4年生大学卒 応募資格 求める人材 チームワークを大切にしていて、人と話すことが好きな方。新しいことにチャレンジすることに楽しみを覚えられる方。 〜2023/6/21 募集期間 採用予定人数 レストランホールスタッフ(2名) レセプションスタッフ(若干名) 書類選考→面談(最大2回) 1回目はWeb面談、2回目はカラリト五島列島へ直接ご来館の上、選考します。 選考プロセス 社風 各セクションだけに留まらず、それぞれのセクションと協力をしながら業務を進めていきます。まだまだ若い会社ならではのフレッシュさと、風通しのよさを大切にしています。 39名 従業員数 ホテル名 カラリト五島列島 16名 社員数 会社・施設概要 会社名 株式会社カラリト ホテル公式ウェブサイト https://colorit.jp/ ___colorit___ ホテル公式SNSアカウント 飾らない自分にかえる、晴れやかな時間 カラリト五島列島 March 21, 2023 UP

  • barに泊まる

    記事一覧にもどる 山の奥に佇むバーがあった。この日はちょうど雨が止んだばかりで、木々がいっそう青々と輝いていた。重厚なエントランスを抜け、目に飛び込んでくるのは、一枚板のバーカウンターと箱根の大自然だ。 ウイスキーのボトルが山並みを描くように並んでいる。カラフルなリキュールも、凛として出番を待っている。 厳かささえ感じる、大人のための空間 。 ホテルに付随するバーというよりも、ここでは「バーがホテルの顔」である。「バーに泊まる」という体験ができるホテル、 bar hotel 箱根香山 。宿泊料金に、バーテンダーが厳選した銘酒のフリーフロー料金が含まれるのだから驚きだ。つまり、このバーで帰路も気にせず心ゆくまでお酒を飲んで、あとは温泉に入って寝るだけという、極上の体験が楽しめるのだ。 副支配人の川野さんは、 「バーホテリエ」 として働いてくれる人を募集中だと言った。bar hotel 箱根香山ならではのポジションだ。ホテル業務をメインに運営に携わることができるのはもちろん、お酒が好きならバーテンダーとしてキャリアを築いていくこともできる。本人の希望に合わせて、可能性を広げていける職場だ。 「未経験でも大丈夫です。得意なことを、まずは一つ作っていきましょう!」と、川野さんは軽やかに言った。 ポジティブに仕事に取り組み、自分のキャリアの可能性を広げたいと思う方へ。bar hotel 箱根香山で働く二人のバーホテリエを紹介したい。 この場所を、バーテンダーの登竜門に 副支配人の川野さんが「彼はうちで一番センスのいいバーテンダーです。バーテンダーとしての基礎がしっかりとあり、その実力とセンスを、このホテルの余白の部分で発揮してくれている」と太鼓判を押した人がいる。それが三露さんだ。がっちりとした体格でスーツを着こなし、シェイカーを振る姿が粋だ、粋すぎる…。 「bar hotel 箱根香山はお酒好きのためだけのホテルではないです。強いお酒は飲めない、何を飲んだらいいか分からないという方でも、バーテンダーがお伺いして、必ずお口に合うものをお出しすると約束します。」三露さんは揺るぎない自信をたたえて、そう話した。 三露さんは元々、同じく箱根の名ホテル「富士屋ホテル」のレストラン部門で、バーテンダーとして働いていた。富士屋ホテルは改装のため2年間クローズし、そのタイミングで三露さんは東京の別ホテルへ出向となった。時期を同じくしてbar hotel 箱根香山がオープンすると知り、「バーに泊まる、というコンセプトが今までになかったのと、バーテンダーとして、またホテルマンとしての両面で活躍できれば」という思いで、bar hotel 箱根香山に転職を決めたのだった。 転職して2年、現在はチーフバーテンダーとして、bar hotel 箱根香山バーチームのトップを勤める。新入社員でバーテンダーを目指すスタッフの育成や、発注などの数字管理、外部との取引など、表舞台の仕事から裏方までこなす。 さらに最近では、 シマダグループ内の建築デザインチーム と共に、「シャンパンスイート」という特別な客室を作り上げた。近世ヨーロッパをイメージし、その世界観を細部にわたって再現している。当時使われていたものと同じフォルムをしたアンティークグラスや、手作業で作られたシャンパンクーラーなどは、バーテンダーとしての知識を駆使して選定された備品だ。 bar hotel 箱根香山では、バーテンダーも時にホテルスタッフとしてゲスト対応を行う。 「大体14時に出勤して、チェックアウト対応をします。それから仕込みや掃除をして、18時からチェックイン開始とともにバーもオープンします。深夜帯のスタッフに引き継いで、23時頃に帰宅します。基本的にはバーのチームと予約のチームとに役割が分かれているのですが、深夜帯勤務の際などにお客様からお問い合わせの電話がかかってきた場合は対応します。一般的なホテルであれば、そういった電話は予約管理の方で対応すると思うんですけれど、このホテルでは 全てのスタッフが対応 できます。」 この先、bar hotel 箱根香山で取り組んでいきたいことは何かと質問すると、 「バーを代表する建物だと思っているので、バーテンダーの登竜門にしたい」 と答えてくれた。落ち着いた口ぶりの奥に、情熱を秘めているようだ。 「バーテンダーもどんどん人が少なくなっている現状があります。このホテルが、改めて バーというカルチャーを盛り上げていく一つのきっかけ になればいいなと思います。バーテンダーはお客様に喜んでもらうのが何より大切ですが、自分が美味しいと思ったものをお客様に共感してもらえることが大きなやりがいですね。」 バーテンダーになりたい!と思った時、働く場所の選択肢としては、ローカルに根付いた街場のバーで働くことも考えられるだろう。例えば、そういったバーで働くよりも、 bar hotel 箱根香山で働くからこそ得られる経験 はあるのだろうか。 「ここで働くと、カクテルなども含めてほとんどのお酒が宿泊料金にインクルードされていて、かつ飲み放題です。なので 色々なカクテルを作る経験 ができ、そういった面ではかなり鍛えられるかなと思います。あと、やはりお客様の中には飲み慣れてる方もいらっしゃって、ご指導いただくこともあります。かと思えば初めてバーに来たというお客様や、欧米系の海外の方もいらっしゃるので、 幅広いお客様と接する中で対応力が身に付きます 。」 バーホテリエとして働く以上は、バーに興味がなくてはだめなのかとも思ったが、空間作りが好きであればきっと楽しめると三露さんは語る。 「もちろん、バーテンダーをやりたいという方もウェルカムなんですが。 barhotel 箱根香山は空間作りがしっかりしていて、良いコンセプトがある場所 です。バーという空間があるから、カクテルがより美味しく感じるというのもあります。バーと、2階のラウンジスペースでは雰囲気が全然違いますし、お部屋はお部屋でシンプルで落ち着ける作りです。そういった空間や体験をプロデュースしていくのが好きな人は向いていると思います。」 バーホテリエらしいホスピタリティ 今回お話を伺ったもう一人のバーホテリエは、伊東さんだ。旅行が好きで、大学時代は国際系の学部を専攻していた伊東さんは、新卒でシマダグループに就職した。最初の配属先である六本木の「HOTEL S」には3年半ほど勤務していた。ちょうどコロナ禍が落ち着いてきたころ人事異動のタイミングがあり、「インバウンドも戻ってきて、英語を使える機会も増えそう。せっかくなら違う土地で挑戦してみたい」と、bar hotel 箱根香山への異動を受け入れたのだった。 副支配人の川野さんは、伊東さんのことをこう紹介してくれた。 「お客様の懐に入って、リラックスしてもらうのがすごく上手で、特にチェックイン対応はピカイチですね。初めてのご宿泊で緊張されているお客様もすぐに和ませ、要望を引き出して提案する力にも長けています。」 bar hotel 箱根香山では、チェックインをバーカウンターで行い、ウェルカムドリンクにシャンパーニュを提供する。伊東さんは、このホテルならではのその瞬間を、ホテリエとしてこう捉えている。 「いわゆるバーだと、お客様との間には立ち入っちゃいけない暗黙の領域のようなものがあるかと思うんですけれど、うちはその点、ホテルとしてのフロントの機能を一旦挟むので、最初の会話のきっかけを作ったりできて打ち解けやすいと思います。チェックインの時点でお客さんの雰囲気を掴んで、バーにいらっしゃったらこういう接客をしよう、あれをおすすめしよう、とかを考えておくとそれが後に活きる、みたいな。お客様の心がバーでほぐれて、ぽろっと本音が聞けることなんかもあって、そんな時は お客様との距離をすごく近く感じます 。」 終始朗らかな笑顔で話す伊東さんだが、こんな風にお客様との関係性を作るのは言うほど簡単なことではないだろう。前職場のシティホテルで、短時間でお客様の求めているものを判断し提案するという経験を繰り返してきたことが、伊東さんの魅力的なスキルの一つとなっているようだ。 伊東さんは日勤のシフトに入ることが多い。 「朝9時に出勤して、退勤は18時か19時ごろですね。チェックアウトからチェックインの間に、予約メールのやりとりや宿泊プランの考案、清掃も行います。朝には モーニングバー を行っているので、日勤のスタッフはその対応もします。朝10時から12時半までの間だけ営業するモーニングバーでは、フルーツを使ったさっぱり軽めのカクテルや、アルコールに漬けて香り付けしたコーヒーの提供もしてますよ!」 bar hotel 箱根香山では、朝からお酒の奥深い世界を楽しめるようだ。バーテンダーでなくても、お酒とは毎日関わることになるわけだが、 お酒の勉強 などはどうやっているのだろうか。 「元々お酒について詳しかったわけではないのですが、飲むのは好きで興味はあったので、バーに入りながらちょっと余裕があるときに、ボトルの裏を見ながらGoogleで調べて、1日1テイスティングして(笑)。ひたすら調べて飲んでました。お酒の勉強は独学ですが、チェックイン中に並んでいるボトルを見たお客様からお酒の質問をされることもたくさんあるので、必然的に覚えなきゃという気持ちになり、知識もついてきます。」 予約チームの中には、あまりお酒が飲めないスタッフももちろんいる。bar hotel 箱根香山で働くうえで、お酒の知識は「あればなおヨシ!」なスキルだとすると、「なくてはならない」必須スキルや心持ちは何だろうか。 「常に新しいことをやっていこう!という施設なので、 新しい挑戦に前向きに取り組めるかどうか でしょうか。コンセプトがしっかりあるホテルではありますが、最近は珍しいコンセプトのホテルも増えましたし、似た体験を売りにしてるホテルもあると思います。そういった中で常に新しいことに取り組んでいき『 あそこのホテルはちょっと違うよね 』という存在でありたいというのは、施設としての思いでもあります。」 「あと、ここは 若い人材が多く、自由度の高い現場 です。例えば、最近ラウンジのお酒のディスプレイを変えたのですが、取り組んでくれたのは新卒1年目の子です。元々はシンプルに、よくバーで見るようなお酒を並べていたんですけど、それじゃ面白くないよねということで一風変わったお酒やお菓子を並べることに。基本的には手を挙げれば、何でもチャレンジさせてくれます。」 インタビュアーである私もまんまと気になって、食い入るように見ていたこのディスプレイは、bar hotel 箱根香山メンバーのチャレンジ精神の具現だった。館内のあらゆるシーンで、お酒という文脈を丁寧に紡いでいるのが分かる。 ホテルの可能性も、その人自身の可能性も広げる bar hotel 箱根香山の変化はこれからも続いていく。その理由は「ソフト面から変わっていくホテルだから」と副支配人 川野さんは教えてくれた。 「開業してたった5年ですが、中で働いてるスタッフの個性によって、その都度とても大きく変わっています。大きい方針はあるのですが、その時々チャレンジしたいことはあって、その変化を、みんなで楽しむ。」 今年はbar hotel 箱根香山開業5周年ということで、特別に カクテルとフードのペアリングコースを提供するそうだ。一人の料理人と一人のバーテンダーがペアになって1品ずつ担当し、合計10人で完成させる。それぞれの技術と個性を出し合い、マリアージュを極めた素晴らしいコースになるだろう。こういったレベルの高い連携は、フロントとバーの間でも日常的に行われていると言う。 「お客様の一つの要望に対しても、バーテンダーとフロントの、それぞれのプロの視点から色んな意見が出てくる。 bar hotel 箱根香山の、 そのクオリティの高さはすごいなと思います。」 「バーホテリエ」というポジションは、 バーと、フロントを含むホテルの中のあらゆる機能とをシームレスに繋げる。それが宿泊体験の可能性も、その人自身の可能性も広げていくのだ。 申し込みフォームをみる 申し込みフォームをみる 給与(想定年収、賞与有無) 職務内容 仕事内容 雇用形態 勤務時間 募集職 勤務地 ●barhotel箱根香山 250-0406 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷507-4 ●勤務地について 箱根町小涌谷、観光地ですが当ホテルが佇む場所は自然豊かで 静寂な場所です。寮もございますので、ご安心して お住い頂けます。車での通勤も可能です。 お気軽にご相談ください。 月給260,000円~350,000円 ※経験・能力を考慮の上、当社規定により優遇いたします。 (内訳) 基本給:213,000円~287,000円 固定残業代 30時間分:47,000円~63,000円(超過分は別途支給いたします) ★ホテル業界でのご経験がある方は【月給28万円~(基本給23万円+30時間分の固定残業代5万円~(超過分は別途支給)】でお迎えいたします! ホテル経験3年以上を想定しています。 月単位の変形労働時間制(実働8時間/休憩60分) シフト制 ☆シフトは柔軟に対応いたしますのでご相談ください <シフト例> ・8:00~17:00 ・10:00~19:00 ・12:00~21:00 ・14:00~23:00 ・17:00~26:00 ・22:00~7:00 ☆事業部の残業時間は平均17時間! barhotel箱根香山は箱根にひっそりと佇むまさに大人の隠れ家ホテル。《barに泊まる》をコンセプトとした宿泊×barを実現した空間は、お客様に感動と安らぎをご提供しております。 今回はそんな《barhotel箱根香山》のサービススタッフを募集。 働き方の特徴は《マルチタスク》 分業ではなく宿泊課・予約課・飲料部門が一つになっています。マルチタスクに視野を広げたい。もっと総合的にホテル管理を行いたい方にピッタリです。 <主にお任せしたい業務> ・接客業務全般(チェックイン・チェックアウト・予約/電話対応・レストランサービス) ・バーテンダーとしての飲料提供(未経験でもご安心ください!!!) ☆業務になれてきたらお客様に楽しんでいただけるような企画考案にチャレンジ!☆ 例:バレンタインデープラン/夏を楽しむプラン/クリスマスイベント・・・ETC <入社後のイメージ> まずは基本的な業務を取得するため数か月の研修を受けていただきます!担当者が丁寧に教えますのでご安心ください。 シマダグループのホテルは全部で6つのブランドで運営をしております。将来的には他全施設をご見学・ご経験いただき事業部全体に関わるお仕事に挑戦できます。目指しているのはオンリーワンの価値が生み出せる宿泊施設。広い視野を持つことによって生み出されるあなたのアイディアが事業部の発展に繋がります!また、新しいホテルの開業などホテル事業部全体を拡大させていくプロジェクトにもご参加いただけます。 正社員 バーホテリエ(ホテルサービススタッフ) シフト制 年間休日110日(月8~9日) 1月、3月、5月、7月、8月、10月、12月:月9日休み 2月、4月、6月、9月、11月:月8日休み 夏季休暇:年4日間(原則6月~9月に取得するものとする) 冬期休暇:年3日間(原則12月~3月に取得するものとする) 有給休暇:入社日より6カ月後に14日、勤続3年以降20日間付与 慶弔休暇 育児・産前産後休暇 介護休暇 休日休暇 職場積立NISA(5000円/月) 社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金) 寮完備(20,000円・光熱費込み・Wi-Fiあり)月2 制服貸与 退職金制度あり(勤続3年以上対象) 自社保有の保養所(京都、鴨川、軽井沢など) リゾートトラスト 東急ハーベストクラブ利用可 フランクリン・コヴィー7つの習慣外部研修あり ☆海外研修(2016年:ハワイ、2017年:パリ、2018年パリ) ☆社内イベント(BBQ・石垣島ダイビング・お花見など) ☆ヨコイト部活動(マラソン・ゴルフ・フットサル・スキー・ダイビング・サーフィンなど) 福利厚生 <積極的にチャレンジができる環境です> あなたのアイディア一つ一つが実現されやすい。自主性を大切にしています。こんな施設にしたい!より良い環境作るには・・!など積極的にかつ裁量が多くご勤務いただけます。 <勤務地はオンリーワンの空間> barを最大限に楽しんでいただけるよう空間をデザインし、こだわり抜いた館内はまるで別世界。箱根の山々に囲まれた大自然も魅力です。お客様の忘れられないひとときをご提供するため、さらなる進化を目指して運営しています。 ■もっと知りたいシマダの情報『シマ報』■ https://shimadahouse.co.jp/shimaho/ その他PRポイント 社員寮・住宅手当の有無 ☆充実した寮付き☆ 寮費月2万円!家具家電付き!光熱費込み!Wi-Fi付! ☆不動産チームがお部屋探しのサポートいたします☆ ご自身でお部屋を探す場合は仲介手数料なしで不動産チームがお家探しのお手伝いをいたします!ご自身でお探しになるよりリーズナブルに良い物件が見つかりますよ♪ 応募要項 待遇・労働環境 ☆ホテル・バーテンダー未経験者大歓迎☆ 【応募条件】 何らかの接客経験(飲食店・バーテンダー・ホテルなど!) ★ジャンルは不問です!★ 【歓迎条件】 ホテル業界のご経験 英語スキル(日常会話) 飲料部門でのご経験をお持ちの方 応募資格 求める人材 今までにないユニークなコンセプトホテルで自分のキャリアアップを目指したい方。とにかく新しいことにチャレンジをしたい方。もっと総合的にホテル管理を行いたい。ユニークな施設で働いてみたい。誰もが、面白そう!と思うことを世の中に実現させたい!そんな方を募集しています。 〜2023/9/30 募集期間 採用予定人数 2名 ▼面接(2回/Zoomでのオンライン面接・対面面接予定) ▼web適性検査 ▼内定 ※内定までは約3週間を予定しています※ ☆現場見学大歓迎!ご希望がございましたらお気軽にご連絡ください☆ 選考プロセス 社風 ホテルの規模が小さいからこそ働いている社員同士のコミュニケーションとチームワークを重視して運営をしています! プライベートでも仲が良く何でも話せる仲間が共に切磋琢磨し、お客様に最高のおもてなしをご提供しております。 グループはホテル事業のみならず、不動産・介護・旅行など多岐に渡る事業を展開。 事業部ごとのヨコの繋がりを大切にしているので、会社内でのイベントを福利厚生で多く用意しております。 仕事も全力・遊びも全力。アグレッシブな社風です。 24名 従業員数 ホテル名 barhotel 箱根香山 17名 社員数 会社・施設概要 会社名 シマダハウス株式会社 ホテル公式ウェブサイト https://www.barhotel.com/ https://instagram.com/barhotel_hakonekazan?igshid=MzRlODBiNWFlZA== ホテル公式SNSアカウント barに泊まる bar hotel 箱根香山 June 30,2023 UP

  • Company | Studio STAY

    運営会社 COMPANY 代表者 メールアドレス 所在地 設立年月 法人名 Studio STAY 担当者 伊藤 千夏(ホテルみるぞー ) 松下 秋裕 2020年11月 office@linnas-design.com 〒920-0902 石川県金沢市尾張町1-2-8 [MAP ] 株式会社Linnas Design(リンナスデザイン) ホテル開発・経営・運営 事業内容 Studio STAYは、同じ想いを抱き 共に創る仲間と出会うことができる、ホテル共創採用メディアです。求人情報に加え、コラムなどを掲載しています。 メディアの運営以外にも、提携会社と共に下記のようなさまざまな企画・運営を行っております。ご相談内容によって柔軟にご提案をさせていただきます。 お気軽にお問い合わせください。 Studio STAY にできること OUR SERVICE 〉 ホテル運営 〉 写真撮影 〉 ウェブサイト改修/ブランディング 〉 採用支援 お問合せはこちら 〉 ホテル運営 採用だけでなくホテル運営全般(マーケティング、運営体制の改善、DX化等)に関してお困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。Linnas Design によるホテル運営の引き継ぎから、コンサルティング業務としての運営伴走まで、幅広くソリューションを提供いたします。 〉 写真撮影 取材でお伺いした際にプロのカメラマンが撮影した写真を別途お買い求めいただくことが可能です。また、取材のタイミングで館内の撮影をさせていただくことも可能です。拘束時間や撮影枚数、撮影内容によって金額が変動しますのでご希望がありましたら別途お見積もりをさせていただきます。 〉 ウェブサイト改修 / ブランディング ホテルのウェブサイト改修やリブランディングのサービスをLinnas Designのグループ会社、MiKS Inc. にて提供しております。私たち自身がホテル運営をしていることを大きな強みとして、顧客にコンセプトを直感的に伝えるブランディングを行なっております。 〉 採用支援 Studio Stayは採用サイト制作や採用コンサルティングを行う会社、Spring & Co.(スプリングアンドカンパニー) さまに監修いただいております。メディアとしての記事掲載だけでなく、直接的なアルバイトスタッフの採用、採用サイト作成、求人票作成等でお困りごとがございましたら、Spring&Co.の担当者をご紹介させていただきます。

  • Column|Studio STAY

    2022.03.22 【STAYを創るゲストの話 vol.3】 コジャ| ホテルで働くアーキテクト 2022.03.22 【STAYを創るゲストの話 vol.2】 Hayato Kagami(Hotel Museum) 2022.03.22 【STAYを創るゲストの話 vol.1】 まろ(おひとりさま。) 2022.03.22 「この街と私のあいことば。」 カラリト五島列島 原野さん COLUMN コラム・イベント記事 一覧

  • 【STAYを創るゲストの話 vol.2】 Hayato Kagami(Hotel Museum)

    記事一覧にもどる ホテル専門共創採用メディア Studio STAY は 「Behind the stay」をタグラインとしています。 ホテルが作っている宿泊体験の裏側を取材し、求人情報とあわせて掲載します。 しかし、宿泊体験を作るのはホテルだけではありません。 宿泊体験は、ゲストとの共創。ゲストが居て初めて体験が完成します。 「STAYを創るゲストの話」では、 「泊まる」の新しい楽しみ方を実践している 3名の方にコラムを寄稿していただきました。 それぞれが見出した宿泊体験の価値。 あなたもぜひ、次の旅やライフスタイルに取り入れてみませんか? ーーvol.2を書いてくれたのは、学生向けホテルポータルサイト 「Hotel Museum」 を運営する、 立教大学観光学部4年の鏡さん 。ゼミ仲間と共に気になるホテルへ取材に赴き、「日常を彩るひと宿」を紹介している。私(編集長ホテルみるぞー)が学生の頃にこのサイトがあったら、どれほど良かったか…。学生時代には戻れないけれど、学生目線のレビューは今のホテル創り、ホテル選びのヒントとしても取り入れられそうだ。 学生ならではのホテルステイの楽しみ方や、Hotel Museumでホテル選びをする時のポイントなどを教えてもらった。 1、わたしたち流、ホテルでの過ごし方 この数年間で学生のホテルでの滞在スタイルの細分化が進んでいると感じます。記念日利用やアフタヌーンティー、カフェ利用のように従来にも見られたホテルならではの非日常さを味わう過ごし方から、 推し活利用やムービーナイト利用 のような、各々の日常生活の延長線とまで思えるような過ごし方まで、現在進行形で新しい愉しみ方が生まれていると思います。 このように 滞在目的の多様化 が進んでいるため、施設を選ぶ時の目線も時々によって違っていて、例えば、推し活が滞在目的なのであれば、客室にTVやプロジェクター等の映像媒体があることが必須条件で、携帯とかパソコンに接続できる機器の有無、客室に推しカラーが使われているか否か、等のように挙げていけばキリがないのですが、利用シーンによって優先順位も大きく変わってきます。ちなみに筆者はというと、 ラウンジやロビーで作業したり、交流したり することが好きなので、 施設の共用部が持つ機能や空間の雰囲気を重視 することが多いです。 2、ホテルの「スタッフさんに質問」します Hotel Museumでは、ホテルの設備やコンセプトを紹介する他、 「スタッフさんに質問してみた。」 という項目を設け、スタッフさんの個人的なおすすめの過ごし方などをインタビューし掲載しています。 この項目を入れた意図は、ホテルにおいて最大の創り手であるスタッフさんであるからこそお話してくださる背景や魅力を、読み手の皆さんに感じていただきたいからです。今の時代、SNS等で ホテルにおける視覚的な魅力はいくらでも発信されていますが、なかなかその裏にある物語的な魅力には触れられていない と思うのです。そこで、我々は 最前線でその魅力を創り続けているスタッフさん に焦点を当て、スタッフさんの目線を通して紹介していくことで、各々のホテルが持つ精神性をお伝えしていきたいと考えています。読まれた方々が 滞在時のスタッフさんとのタッチポイント としてこのサイトにある情報を用いていただけたら、書き手冥利に尽きます。 3、ホテルステイが日常にある学生には、どんなメリットがある? 間違いなく、 人生が豊か になります。先に述べたように、ホテルが提供してくれるものを最大限に享受するも、自分(達)に合った滞在スタイルを生み出すも良しと、受動的かつ能動的にその時々の時間を過ごすことが出来るのは、日々何かに追われることが多い私たちにとって非常に贅沢な体験だと思います。贅沢であるからこそ、なかなか日常に落とし込み難いと感じる気持ちも分かりますが、これほどまでに 衣食住働遊全ての面と接触出来る媒体 はないと思うので、是非 自分ならではのホテルとの接点を見つけて 、良い時間を過ごしていただきたいです。 4、Hotel Museumで、ホテルステイをもっと楽しむ 学生向けホテルポータルサイト「Hotel Museum」は大学で宿泊事業を学ぶゼミに所属している学生が宿泊産業の魅力をより多くの人(特に同世代の学生)に知ってもらいたいという想いを込めて運営を行っています。『学生に、まだ出逢ったことのないホテルステイの魅力を観光学部生の視点を通して伝える』をコンセプトに、各ホテルの持つ背景やスタッフの方の想いを届けていきます。美術館や博物館の”まえがき”のように、皆さんのホテルステイがより良いものになるようなコンテンツを発信していきますので、スキマ時間にご覧いただけたら嬉しいです。 HOTEL MUSEUM / -あなたの日常を彩るひと宿を見つけるために- ポータルサイト: https://hotel-museum.org/ Instagram: https://www.instagram.com/hotel_museum_org/ お問い合わせ先:contact@hotel-museum.org 【STAYを創るゲストの話 vol.2】 Hayato Kagami(Hotel Museum) 2022.03.22

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